2019

米子をほどく

Project Outline

秋山さやかは、国内外の様々な土地で生活をし、そこで手に入れた素材、体験したことなどをもとに作品をつくる美術作家です。 2009年米子市美術館企画展「ネオテニージャパン」に参加した秋山は、このまちを10年ぶりに訪れ、その時出逢った人やモノの記憶をたどりながら米子を歩き、生活します。ここで見つけた素材で作品を制作。その成果をAIR475/米子市美術館共同企画展 秋山さやか展 「米子をほどく 2009-2019」で発表しました。展覧会タイトル「米子をほどく」とあるように、米子のまちに絡まったモノやコトをほどいて、また編み直すかのように、街での体験や行動を日記のように記録された作品は、20mのガラスケースの壁面を中心に展開され、まるで秋山の頭の中をのぞくような、また会話するような不思議な感覚を観覧する人々に与えました。展覧会は2009年米子で滞在制作した作品も含めて過去の作品も3点展示し、会期中、ワークショップや作家によるガイドトークも開催しました。

2019

【滞在期間】2019年10月29日〜31日
2019年12月1日~2020年1月21日
2020年1月30日~2020年2月16日
【成果発表】2020年1月12日〜2月2日
【パブリック・プログラム】2019年12月21日 ワークショップ「思ひ出のかけら」
2020年1月19日 ワークショップ「米子のかけら」
2020年1月12、18日、2月1日 アーティストによるギャラリートーク
2020年1月26日 AIR475まちあるき

Artist Profile

Sayaka Akiyama

1971年兵庫県生まれ 神奈川県在住。
女子美術大学美術研究科修士課程修了。
さまざな土地で生活し、あるき、そこでの行動や体験をもとに「時間のあしあと」を探ってゆく美術作家。地図などに自らの行動を1針1針縫い付ける作品、現地で収集した素材をかき集めたインスタレーション、旅の記憶を糸に編み繋いでゆくもの、等々、その表現方法は自己と場所の関係性が色濃く反映する。
近年の主な展覧会に「『つづれつづる』 美術手帖×VOLVO ART PROJECT」(個展/ボルボスタジオ青山・2019年)、「わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」(富山県美術館・2019年)、「さいたまトリエンナーレ2016」(さいたま市・2016年)、「日産アートアワード2015」(BankART Studio NYK・横浜・2015年)、「始発電車を待ちながら」(東京ステーションギャラリー・2012年)、「ベルリン—東京」展(ベルリン新国立美術館・2006年)、など。
主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、サンドレット・レ・レバウデンゴ財団美術館(イタリア)、など。フィリップモリスアートアワード(2000年)大賞、公益信託タカシマヤ文化基金・タカシマヤ美術賞(2010年)受賞。
http://sayakaakiyama.com

Photo Gallery

Other Project