
カーン・リー Khan Lee
ソウル生まれ、カナダ・バンクーバー在住。
韓国のホンイク大学で建築を学んだ後、バンクーバーのエミリーカー美術学校で美術を学ぶ。形態、素材や内容を実験的に取り扱い、パフォーマンス、彫刻、メディアアートなど多岐に渡るアート作品を制作。国内外の展覧会に参加。
AIR475 2014、2015招聘作家

鎌田 友介 Yusuke Kamata
2023、2024招聘アーティスト 1984年生まれ。2013年 東京藝術大学大学院先端芸術表現修了。歴史や社会の状況を反映するとともに、国家の文化やアイデンティティ形成のツールにもなる建築をテーマに美術と建築を横断する活動を続ける。近年は日本占領下の韓国や台湾で作られ日本家屋やアメリカ合衆国で焼夷弾実験のために作られた日本村の設計などの調査を通し、異なる歴史的背景と場所において日本家屋が孕んだ多様な意味を描き出すプロジェクトを手がける。近年の主なグループ展として、《ホーム・スイート・ホーム》国立国際美術館(2023)、《Collection Highlight》福岡市美術館(2023)、《福岡アートアワード受賞記念展》福岡市美術館(2023)、《買上展》東京藝術大学美術館(2023)、《Time walking on memory》Oil tank culture park〈韓国〉(2022)、《釜山ビエンナーレ2022》釜山現代美術館(2022)、《メディウムとディメンション-Liminal》柿の木荘〈東京〉(2022)、《Spinning East Asia Series II: A Net (Dis)entangled》CHAT〈香港〉(2022)、《VOCA2022》上野の森美術館(2022)など。
https://www.yusukekamata.com/

白川 昌生 Yoshio Shirakawa
2023、2024招聘アーティスト
1948年福岡県北九州市戸畑生まれ。1970年代にフランス、ドイツで哲学と美術を学ぶ。1981年デュッセルドルフ国立美術学卒業。修士称号を受ける。
1983年に帰国後、群馬を拠点に自らの住む場所をテーマに制作活動を行う。近年の主な展覧会として、個展《白川昌生展 ここが地獄か、極楽か。》原爆の図 丸木美術館、(2021)、《表現の生態系 世界との関係をつくりかえる》アーツ前橋(2018)、《個展-消された記憶- 長崎/群馬》コンセプトスペース(2018)、《群馬の美術2017─地域社会における現代美術の居場所》群馬県立近代美術館(2017)、《ミュージアムとの創造的対話 vol.1─誰が記憶を所有するのか?
Monument/Document》鳥取県立博物館(2017)、《あいちトリエンナーレ 2016─虹のキャラヴァンサライ》(2016)など。制作活動と並行して美術および社会制度を問う著作も手がける。主な著書に『美術・神話・総合芸術:「贈与としての美術」の源へ』水声文庫(2019)、『美術館・動物園・精神科施設』水声文庫(2010)、『美術・マイノリティ・実践 もうひとつの公共圏を求めて』水声社(2005)など。

西野 達 Tatsu Nishino
1960年,名古屋市生まれ.
武蔵野美術大学を修了後,1987年ドイツのミュンスター芸術アカデミーで彫刻を学び、1997年から主にヨーロッパで活動。都市を舞台とした人々を多く巻き込む大胆で冒険的なプロジェクトで国際的に知られる。街のモニュメントや街路灯などを取り込んで部屋を建築しリビングルームや実際にホテルとして営業するなど、パブリックなものをプライベートに変容させることで日常的な観念を壊し,鑑賞者に強烈な刺激を与える。現在ではベルリンと東京を拠点に活動。
2011年シンガポール ビエンナーレでのマーライオンを取り込んでホテルを建設した《The Merlion Hotel》、2012年ニューヨークのプロジェクト《Discovering Columbus》(Public Art Fund)、2014年のロシアのエルミタージュ美術館内のインスタレーション《So I only want to love yours》(Manifesta10)など。
日本で は2005年《横浜トリエンナーレ》2006年銀座エルメスでの《天上のシェリー》、2010年《あいちトリエンナーレ》、2017年21_21 DESIGN SIGHT《「そこまでやるか」壮大なプロジェクト展》、2017年「西野達in BEPPU」など。2017年鳥取県立博物館企画展《ミュージアムとの創造的対話(1)[誰が記憶を所有するのか]》に参加。米子市中心市街地にて作品を制作展示した。

三田村光土里 Midori Mitamura
2021、2022招併アーティスト
美術家。フィールドワークから得られる私小説的な追憶や感傷を、写真や映像、日用品など様々なメディアと組み合わせ、「人が足を踏み入れられるドラマ」をテーマに空間作品を国内外で発表。2006 年より世界各 地 で 継 続 中 の 滞 在 型 アートプロジェクト《Art & Breakfast》では、世界各地の鑑賞者と朝食を共にし、旅の中で見つけたモノや気づきをインスタレーションに投影していく。
近年の主な展覧会《瀬戸内国際芸術祭》(2022)、《恵比寿映像祭・スペクタクル後》 東京都写真美術館(2022)、《365 日の百科事典》SYP ギャラリー (2021)、《アッセンブリッジ・ナゴヤ》(2020)、《ジャパン・アンリミテッド》ミュージアム・クウォーター / ウィーン(2019)、《ノーコン_ いつもいつの間にか絡まっている》アートセンター・オンゴーイング/ 東京(2018)、《Art & Breakfast ラスパルマス・デ・グラン・カナリア》 CAAM 大西洋現代美術館 / スペイン(2017)、《あいちトリエンナーレ》(2016)、《Art & Breakfast ヴィスバーデン》 クンストフェライン・ベルビュー・ザール / ドイツ(2016)、《ここに棲むー地域社会へのまなざし》 アーツ前橋 / 群馬(2015)
www.midorimitamura.com

岡田裕子 Hiroko Okada
美術家
2021、2022招併アーティスト
映像、写真、絵画、インスタレーションなど、様々な表現を用いて、自らの実体験 -恋愛、結婚、出産、子育てなど- を通したリアリティのある視点で、現代社会へのメッセージ性の高い作品を制作。
近年の活動は、《第11回恵比寿映像祭》東京都写真美術館(2019)、《アルスエレクトロニカセンター常設展示》オーストリア(2019)、《個展「誰も来ない展覧会」》元映画館(2020)。個人制作以外でも幅広く活動をしている。オルタナティブ人形劇団「劇団★死期」主宰、家族ユニット「会田家」。2020年以降コロナ禍でも活動は途切れることなく“感染の社会を考える”アート&ファッションの試み「W HIROKO PROJECT」を開始、ソーシャルディスタンスの距離にあ合わせて形状の変わる服の作品「Di_STANCE」などを発表。2022年北九州「もしも、ベラミで」展にて架空のダンス作品「Shall we SOCIAL DISDANCE?」を発表。作品集に「DOUBLE FUTUREエンゲージド・ボディ/俺の産んだ子」がある。
https://okadahiroko.info/

シンディー・望月 Cindy Mochizuki
アーティスト
カナダ、バンクーバー在住。インスタレーション、パフォーマンス、アニメーション、ドローイング等を複数組み合わせたジャンル横断的な作品を制作。実在する場所や人の記憶と、実験的な物語性の構造を追求する彼女の作品は、しばしばフィクションとドキュメンタリーの間に位置付けられる。日本での展示は、鳥取藝住祭AIR475(2014,米子)、黄金町バザールー仮想のコミュニティ・アジア(2014,横浜)、AIR475 (2016,2017米子)、大山アニメーションプロジェクト(2017)などのレジデンスプログラム参加や、若山美術館での個展〈105本の菊の花〉(2016,東京)など。サイモン・フレーザー大学大学院修了、2015年には映像アート&ニューメディア部門でのバンクーバー市長アート賞を受賞。
cindymochizuki.com

秋山 さやか Sayaka Akiyama
1971年兵庫県生まれ 神奈川県在住。
女子美術大学美術研究科修士課程修了。
さまざな土地で生活し、あるき、そこでの行動や体験をもとに「時間のあしあと」を探ってゆく美術作家。地図などに自らの行動を1針1針縫い付ける作品、現地で収集した素材をかき集めたインスタレーション、旅の記憶を糸に編み繋いでゆくもの、等々、その表現方法は自己と場所の関係性が色濃く反映する。
近年の主な展覧会に「『つづれつづる』 美術手帖×VOLVO ART PROJECT」(個展/ボルボスタジオ青山・2019年)、「わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」(富山県美術館・2019年)、「さいたまトリエンナーレ2016」(さいたま市・2016年)、「日産アートアワード2015」(BankART Studio NYK・横浜・2015年)、「始発電車を待ちながら」(東京ステーションギャラリー・2012年)、「ベルリン—東京」展(ベルリン新国立美術館・2006年)、など。
主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、サンドレット・レ・レバウデンゴ財団美術館(イタリア)、など。フィリップモリスアートアワード(2000年)大賞、公益信託タカシマヤ文化基金・タカシマヤ美術賞(2010年)受賞。
http://sayakaakiyama.com

戸井田 雄 Yu Toida
1983年神奈川県横須賀市生まれ。2008年武蔵野美術大学大学院建築コース修了。空っぽの空間に残された傷跡を蓄光塗料でトレースする事で、そこ残された記憶の痕跡を光として現す「series時を紡ぐ/Marks」(第8回芦原義信賞、神戸ビエンナーレ2011高架下アートプロジェクト特別賞受賞)や、建物の床ごと大地を丸く掘削する事で、普段意識しない足下の世界を露出させる「根底/Roots」(水と土の芸術祭2012)など、日常で見落とされている事象や、忘れられている事柄を題材とした空間表現を行う。
アートと地域の関係に興味を持ち、2012年に熱海に移住。(株)machimoriの取締役として熱海のリノベーションまちづくり事業の企画・運営・施工に従事しながら、2014 年に地域交流型の芸術祭「混流温泉文化祭」を立上げ、地域でのアートプロジェクトの事業化を目指し、2016 年に混流温泉 ( 株 ) を設立、2019年にAtelier&Hostel ナギサウラをオープンさせ、地域・芸術・事業のちょうど良い関係の模索を続ける。静岡県熱海市在住。
Curator Profile

原 万希子 Makiko Hara
キュレーター
カナダ、バンクーバー在住。2007年に国際現代アジアアートセンター、CentreAのチーフキュレーター就任を機にカナダに移住、2013年に独立。90年代よりカナダとアジアを繋ぐアートプロジェクトを数多く手がける。最近の主な業績は、スコシアバンク・ヌイ・ブロンシュ(2009,トロント)、鳥取藝住祭AIR475(2014-2015,米子)、黄金町バザールー仮想のコミュニティ・アジア(2014,横浜)、マッシュアップ:近代文化の誕生展(バンクーバー・アート・ギャラリー、2016)、AIR475(2016,米子)、105本の菊の花(若山美術館,2016,東京)など。2017年より秋田公立美術大学国際交流センターアドバイザーに就任。